ウイルス性の胃腸炎が流行っています。
以下は、水分や食事の摂り方など院内で提示しているものです。
<嘔吐のときの対応>
・吐き始めたら数時間は自発的に嘔吐してしまいます。
・自発的な嘔吐が落ち着くまでは水分を多く摂ることは控えましょう。
・その間は、うがい、ゆすぎ、なめる程度の水分摂取をさせましょう。
・落ち着いたらやさしい飲みものを少ない量から飲ませましょう。
*少ない量とは?
・お皿からなめる・すする、ペットボトルのキャップで飲むなど
・それで大丈夫ならコップから一口ずつ増やしていく
*やさしい飲みものとは?
・良い:経口補水液・水・むぎ茶・スポーツドリンク・りんごジュースなど
・経口補水液が理屈のうえではベストですが、もともと健康な人であれば、
まずは他のものでも十分です。
・さけた方が良い:乳製品・カフェイン・炭酸・柑橘系のジュースなど
*再受診の目安→検査や点滴が必要かも?
・その後も自発的な嘔吐がおさまらない
・上記のような取り方でも水分摂取が困難
・同時に水下痢が何回もみられるようになった
・元気さ・顔色が改善しない
など
<下痢のときの対応>
・食事は優しいものからはじめる
・最初はお粥などが良いが、便が硬くならないので可能なら早めに普段通りに近く
・乳幼児は二次性乳糖不耐症で長引くことがあるので乳製品に注意
*食事のとりかた
・まずは、お粥、柔らかめのうどん、薄い味噌汁とご飯など。
・おやつは、ゼリー、プリン、カステラ、飴(就学児以上)など。
・問題なければ、下の避けた方がよいものをのぞいた普通の食事にする。
*避けた方がよいもの
油物(特に動物性)、冷たいもの、生物(果物・野菜を含む)、香辛料、繊維質が強いもの、アクの強いもの、味の濃いもの、初めてのもの、乳製品を多くとる、糖分を多くとる、など。
*再受診の目安
・腹痛が続く、しかも悪化してきた
・熱が出てきた
・血便
・数日で良くならない・むしろ悪くなる
など